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J-GLOBAL ID：200902231427926013   整理番号：09A0619540

「機能元素のナノ材料科学」第一原理熱力学によるナノ機能元素の理論計算

著者 (8件)： 田中功 (京大 大学院工学研究科) ,  田中功 (ファインセラミックスセ ナノ構造研) ,  世古敦人 (京大) ,  弓削是貴 (京大 大学院工学研究科) ,  小山幸典 (京大 大学院工学研究科) ,  大場史康 (京大 大学院工学研究科) ,  松永克志 (京大 大学院工学研究科) ,  松永克志 (ファインセラミックスセ ナノ構造研)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 48  号： 6  ページ： 299-302  発行年： 2009年06月01日 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 第一原理計算とクラスタ展開法とを連携させるというアイデアは1980年代に提案されている。多数の高精度第一原理計算にクラスタ展開法を組合せることで可能となった第一原理熱力学計算の具体例をいくつか紹介した。第一原理計算によって得られた情報に基づいた熱力学計算を第一原理熱力学計算と呼ぶことにした。MgO-ZnO擬二元系状態図とその圧力依存性,SnO_2-xの安定性と構造探索,Pt-Rh二元系合金での表面偏析の解析を紹介した。材料の有限温度での構造や物性を第一原理計算の精度を損ねることなく予測できる。2元系以上の固溶体では,溶質原子の配置効果を取入れることが必須である。温度効果の第2ステップとして,網羅的な第一原理計算結果にクラスタ展開法などの統計処理を施すことでこの合金構造を取入れることを示した。

シソーラス用語： 第一原理 ,  クラスタ展開 ,  *酸化マグネシウム ,  *酸化亜鉛 ,  *状態図 ,  圧力効果 ,  *酸化スズ ,  安定性 ,  二元合金 ,  *表面偏析 ,  *ロジウム合金 ,  白金含有合金 ,  材料科学 ,  セラミック ,  化合物半導体 ,  白金触媒 ,  シミュレーション ,  ナノ材料 ,  モンテカルロシミュレーション ,  第一原理計算
準シソーラス用語： 圧力依存性 ,  機能元素

分類 (2件)： 無機物質からなる多成分系の相平衡・状態図  (CB03015S) ,  その他の金属組織学  (WB01040Y)

引用文献 (9件)：

• (1) J. W. D. Connolly and A. R. Williams, Phys. Rev. B, 27(1983), 5169.
• (2) D. de Fontaine: Solid State Physics, edited by H. Ehrenreich and D. Turnbull, Academic Press, New York, (1994), 47, pp. 33-176.
• (3) G. L. W. Hart, V. Blum, M. J. Walorski and A. Zunger: Nat. Mater., 4(2005), 391.
• (4) A. Seko, F. Oba, A. Kuwabara and I. Tanaka: Phys. Rev. B, 72(2005), 024107.
• (5) E. R. Segnit and A. E. Holland: J. Am. Ceram. Soc., 48(1965), 409.

タイトルに関連する用語 (5件)： 元素 ,  材料科学 ,  第一原理 ,  熱力学 ,  理論計算