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J-GLOBAL ID：200902231583598115   整理番号：08A0336490

インドLadakh,のNidarオフィオライト質複合体の年代と起源についての地球化学的制限と同位体的制限:インダス縫合帯に沿ってのネオ-テーチス沈みこみの意味

Geochemical and isotopic constraints on the age and origin of the Nidar Ophiolitic Complex, Ladakh, India: Implications for the Neo-Tethyan subduction along the Indus suture zone

著者 (6件)： AHMAD T. (Dep. of Geology, Univ. of Delhi, Chatra Marg, Delhi - 11 00 07, IND) ,  TANAKA T. (Dep. of Earth and Planetary Sciences, Graduate School Of Sciences, Nagoya Univ., Chikusa, Nagoya 464-8602, JPN) ,  SACHAN H.k. (Wadia Inst. of Himalayan Geology, 33, Gen. Mahadeo Singh Road, Dehradun-248001, IND) ,  ASAHARA Y. (Dep. of Earth and Planetary Sciences, Graduate School Of Sciences, Nagoya Univ., Chikusa, Nagoya 464-8602, JPN) ,  ISLAM R. (Wadia Inst. of Himalayan Geology, 33, Gen. Mahadeo Singh Road, Dehradun-248001, IND) ,  KHANNA P.p. (Wadia Inst. of Himalayan Geology, 33, Gen. Mahadeo Singh Road, Dehradun-248001, IND)
資料名： Tectonophysics  (Tectonophysics)
巻： 451  号： 1-4  ページ： 206-224  発行年： 2008年04月28日 
JST資料番号： E0691A  ISSN： 0040-1951  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Nidarオフィオライト複合岩体が,インドの東Ladakhにおけるインダス縫合帯内で露出している。縫合帯は,アジアプレートに対して北方に動いたインドプレートとして沈み込みにより閉じたネオ-テーチス海洋の残りを現わしていると考えられる。始新世中期に2つのプレートが最終的に衝突した。Nidarオフィオライト複合岩体は,ベースが超苦鉄質岩で中ははんれい岩質岩であり,上部は火山堆積化石群集の系列から成る。初期の研究から,Nidarオフィオライト複合岩体は,岩質集合ベースの海洋底床系列を表すと考えられる。しかしながら,新しい鉱物と全岩地球化学と同位体データ(バルク岩と鉱物分離について)から,海洋内沈みこみ環境におけるそれらの発生と貫入が示された。深成岩と火山岩は,ほぼ平坦あるいは希土類元素(REE)が僅かに欠乏した元素パターンを示す。特にはんれい岩質岩はREEにおいて強い正のSrとEuの異常と蜘蛛状の元素パターンを示し,おそらく斜長石が蓄積していると考えられる。蜘蛛状の元素パターンにおけるHFS元素の欠乏(HFSE)は,沈み込みスラブ内のHFSE保持相の安定化あるいはチタン酸塩-磁鉄鉱相の分晶あるいは両者に関係している可能性がある。これらの岩における高放射性Ndおよび低放射性Srの同位体比から,それらの生成における大陸物質の影響が排除され,海洋内環境が示唆された。9点の鉱物-全岩のSm-Nd等時線は140±32Ma年代に相当し,0.513835±0.000053(E_Ndt=+7.4)の初期¹⁴³Nd/¹⁴⁴Nd比を示す。良く保存されていた放散虫化石ベースの火山堆積(角岩を持つ放散虫)の重なりについてHauterivian~Aptianの精密な初期白亜紀年代およびNidarSpontangオフィオライト質岩石の³⁹Ar/⁴⁰Arベースの110-130Maの冷却年代と,この年代は矛盾しない。これらのはんれい岩質岩と火山岩は弧に関係していると解釈されるので,新しいSm-Nd年代データから,ネオ-テーチス海の海洋内沈み込みは~140±32Maよりはるか以前に始まったことが示される。インダス縫合帯の弧マグマ活動岩についてのデータから,インドとアジアが衝突した時,弧が100Maの未成熟から50-45Maのマグマ活動に変化し弧が成熟したことが示される。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *インド ,  *オフィオライト ,  *複合体 ,  地球化学 ,  *同位体存在比 ,  *縫合帯 ,  サブダクション ,  *プレートテクトニクス ,  *始新世 ,  サマリウム-ネオジム法年代測定 ,  アルゴン40-アルゴン39法年代測定 ,  放散虫 ,  化石 ,  微生物 ,  原生動物 ,  肉質類
準シソーラス用語： Sm-Nd法

分類 (1件)： 地質構造・テクトニクス  (DE04030Y)

タイトルに関連する用語 (11件)： インド ,  オフィオライト ,  複合体 ,  年代 ,  起源 ,  地球化学 ,  制限 ,  同位体 ,  縫合帯 ,  沈みこみ ,  意味