文献

J-GLOBAL ID：200902231898339550   整理番号：08A1175849

東アジア規模の大気汚染広域移流の大阪府域への影響について

著者 (4件)： 山本勝彦 (大阪府環境農林水産総合研) ,  和田峻輔 (大阪府環境農林水産総合研) ,  高見勝重 (大阪府環境農林水産総合研) ,  服部幸和 (大阪府環境農林水産総合研)
資料名： 環境技術  (Journal of Environmental Conservation Engineering)
巻： 37  号： 11  ページ： 793-798  発行年： 2008年11月20日 
JST資料番号： S0796A  ISSN： 0388-9459  CODEN： KAGIDX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2007年5月8日から9日にかけて,西日本を中心に発生した光化学オキシダントの広域的な高濃度は,東アジア規模の広域移流が寄与していると考えられている。大阪府でも,5月9日,南部の地域に高濃度が発生した。このうち最南部の泉南地域(低NOx地域)では,9日の午後から10日の未明にかけて高濃度が持続する現象が起こった。これは,西日本の多くの局に共通して起こっており,同じ広域移流の影響が推測される。また,高NOx局においては,昼間に高濃度を示すが,夜間には濃度が低下している。これらの局について,ポテンシャルオゾンの経時変化を見ると,泉南地域と同じパターンを示した。このことから,この大阪府でのオキシダント高濃度イベントは,東アジア規模の広域移流の影響を受けたものであると判断できる。これは,後方流跡線解析の結果とよく合致する。また,高NOx地域については,移流によるオキシダントが,夜間にO₃-NO反応によりO₃が消失し,見かけ上濃度が低下したものと判断できる。(著者抄録)

シソーラス用語： 東アジア ,  *大気汚染 ,  *移流 ,  光化学汚染物質 ,  オゾン ,  気象条件 ,  酸化窒素 ,  流跡線 ,  光化学スモッグ ,  大気汚染物質
準シソーラス用語： 光化学オキシダント

分類 (3件)： 気圏環境汚染  (SB03020M) ,  有害ガス調査測定  (SB03050T) ,  大気大循環,熱帯気象  (DC05060G)

引用文献 (11件)：

• OHARA, T. An Asian emission inventory of anthropogenic emission sources for the period 1980-2020. Atmos. Chem. Phys. 2007, 7, 4419-4444
• 環境省. 酸性雨対策調査総合とりまとめ報告書. 2004
• 藤田慎一. 九州北西地域における硫黄酸化物の濃度と沈着量. 大気環境学会誌. 1990, 25, 2, 155-162
• 環境省. 光化学オキシダント・対流圏オゾン検討会報告中間報告書. 2007
• 早崎将光. 2007年5月8-9日に発生した広域的な光化学オゾン汚染 : 観測データ解析. 大気環境学会誌. 2008, 43, 4, 225-237

タイトルに関連する用語 (6件)： 東アジア ,  規模 ,  大気汚染 ,  広域 ,  移流 ,  大阪府