抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本国内の農地約470万ヘクタールのうち約80分の1の約5万ヘクタールで施設農業が行われているが,エネルギー消費の面では1990年を基準として2005年までに200%に増加しているため施設空調燃料である石油の削減及び代替が求められている。本稿は,施設園芸における脱石油技術の現状と展望について論じたものである。施設農業の脱石油技術には1)省エネルギー技術:夜間放熱を抑制する多重被覆,多層カーテンが基本。ウォーターカーテン,ヒートポンプがある他,多段サーモ装置,循環扇等の新しい技術もある。2)代替エネルギー技術:バイオマス,再生可能エネルギー源(太陽熱,小水力,地熱,風力等)があり,家畜排泄物等の水分の多いバイオマスにはメタン発酵が合理的手法である。ヒートポンプの普及により太陽光発電,風力,小水力も動力源として重要になっている。3)マテリアル技術:省エネルギーとマテリアル技術を組み合わせたトリジェネレーションシステムがあり,発電燃料から発生する二酸化炭素を作物に与えることで温室効果ガスの排出削減と作物の成長促進を図るものである。