抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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主回路システムの軽量化と信頼性向上のため,新幹線としては初の走行風冷却方式の主変換装置の開発を行い,平成19年7月から営業開始したN700系量産車に適用した。性能は従来の強制通風冷却方式と同様とし,コンバータ,インバータのパワーユニット以外の主要部品はすべて従来型との互換性を確保した。1)冷却器は,凝縮器(冷媒:パーフロロカーボン)による沸騰冷却方式から,アルミフィンの熱伝導により冷却する冷媒レス方式に変更し,地球環境負荷の低減,艤装スペースの捻出を図った。2)主回路素子の冷却を完全走行風自冷として大型の電動送風機を廃止した。3)検修面への配慮として素子温度監視用サーミスタを設置し,フィン底カバーの廃止によりフィンの検査及び清掃作業を効率化した。4)電動送風機の廃止と箱構造の簡素化により約220kgの軽量化を実現して消費電力を低減するとともに,温室効果ガス排出量を削減した。平成20年夏期の使用状況においても温度上昇は許容値内であり順調に稼働している。今後の量産車に適用していくとともに,使用状況を継続して監視しさらなるブラッシュアップを図っていく。