抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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植物成長における光しきい値の存在を示すため,および樹木種の耐陰性に関する上昇CO2の影響を調べるため,96種の黄カバ樹(Betula alleghaniensis Brilton)発芽実験を行った。光のレベル3つ(フル太陽光の2.9%,7.7%,26.1%),とCO2のレベル2つ(350と700±10ppm),でファイトトロンにおける4回繰返しの実験を行った。結果はしきい値の存在を示し,それは植物の器官により異なった。大気CO2については,幹,葉,根,総植物バイオマスと平均値が,それぞれフル太陽光の13.3%,18.7%,15.0%,15.2%と15.6%であった。700ppmCO2においては,幹,葉,根,総植物バイオマスと平均値の関連しきい値がそれぞれ16.7%,21.3%,18.1%,21.7%と19.5%であった。幹における最少しきい値が,この種の発芽に対する通常成長の最少光強度の指数である。このしいきい値以下では光欠乏ストレスが発生する。t検定の結果はCO2上昇におけるしきい値は,通常の大気CO2におけるより明らかに高かった。このことは黄カバ樹がその中庸な耐陰性を失い,急激に耐陰性種になったことを示し,将来それが自然には再生が困難なことを示した。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST