抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マルチメディアコンテンツを高速に伝送するネットワークとして,CDN(Contents Delivery Network)が注目されているが,HDTV(High Definition TeleVision)をはじめとするリッチコンテンツに対するダウンロード遅延を削減するには至っていない。そこで,P2P(Peer-to-Peer)の技術をCDNに応用し,サーバのみではなくコンテンツのダウンロードが終わったクライアントもダウンロード先の候補とし,候補リストの中でRTT(Round Trip Time)が最短のクライアントからコンテンツのダウンロードを行うネットワークの実装を行った。しかし,この方式ではコンテンツを要求するクライアント側のみによるRTT測定でダウンロード先の選択を行っているため,常にRTTが最短のダウンロード先にアクセスが集中してしまい結果的に全クライアントへのコンテンツ配信時間に影響が出てしまうという問題があった。そこで,本稿ではダウンロード先候補の適応的絞り込みと,各候補への最大コネクション数を制限することにより,更なる負荷分散を図ったサーバ-クライアント協調型P2Pコンテンツ配信ネットワークシステムを提案する。計算機シミュレーションにより特性評価を行い,RTTのみを考慮した従来プロトタイプシステムと比較して提案方式における全クライアントへのコンテンツ配信時間を最大40%改善できることを示す。(著者抄録)