抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
レーザー冷却されたプラズマの非破壊測定を可能とするプローブレーザー法を開発し,プローブレーザーによる冷却・加熱効果を無視できる程度まで抑えたレーザー誘起蛍光(LIF)スペクトルの測定に成功した。これにより,従来レーザー冷却プラズマに対して行われてきたLIFドップラー分光では不可能であったスペクトル形状の定量的な評価が可能となった。いくつかの特徴的な冷却段階のプラズマに対してLIFスペクトルの観測を行い,スペクトルのドップラー成分からイオン温度を評価した。一方,スペクトルのローレンツ成分については,冷却過程で見られる不連続なイオン温度の低下を境として大きな変化が観測された。温度ジャンプ前ではローレンツ幅が自然広がりに比べ異常に大きな値となったのに対して,ジャンプ後は自然広がりに近い値へと狭窄化した。ジャンプ前後におけるローレンツ幅の変化の原因を明らかにしプラズマ内部の情報を得るには,スペクトル中心の周波数シフト等,より詳細な測定が求められるが,スペクトルの詳細な評価を可能とするプローブレーザー法はこれまで計測手段が非常に限られていたレーザー冷却プラズマの新たな計測手段として期待される。(著者抄録)