抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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静岡県菊川流域の休耕田を植生ごとに8タイプに類型化し,それぞれについて生物相の調査を行った。水田雑草群落の休耕田は多くの生物種や鳥類が多く観察され,さらに,イチョウウキゴケやミズワラビ,ニホンアカガエル等の栽培水田では減少しつつある貴重種が認められた。このことから,水田雑草群落の休耕田は水田生物の生態的補償地として機能していると考えられた。また,茶園に敷く草の草刈り場として維持されているヨシ優占群落やススキ-ネザサ優占群落の休耕田では,貴重種を含む植物種が観察され,特にススキ-ネザサ優占群落は,産卵期以外のニホンアカガエルの生息がみられた。このことから草刈り場として利用されている休耕田は,里山草地に代替する生態的補償地として重要な役割を有していると考えられた。(著者抄録)