抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄筋或いは鉄骨の周囲に介在するコンクリートの電気的特性を把握するための基礎的検討を行った。セメント:砂:水の混合比を1:2:1とし,これに砂利を1~4の割合で混合した4種類の試料で実験した結果,以下の結果を得た。1)コンクリートの電気抵抗率は,含水率が約4%を越えると約200Ω・m,約5%を越えると約100Ω・mとなる。この大きさは,関東ローム層の電気抵抗率と遜色がない。2)コンクリートの電気抵抗率は,骨材の粒度より混合層の影響を受ける。3)湿潤状態のコンクリートのインピーダンスは,抵抗分と静電容量分が並列接続されたものと考えられる。以上より,既設コンクリートの測定結果から地中に存在する部分の含水率が5%を下回らないと推測されることから,基礎用コンクリート中の鉄筋を接地端子に利用した構造体の地下部分は各種の接地電極として代用可能の裏付けを得た。