抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽光発電(PV)や風力発電(WT)などの自然変動エネルギーが大量に導入されると電力の品質を維持するのが難しくなる。この問題に対してマイクログリッドを構築し自然変動エネルギーの出力変動を他の分散型電源により抑制した上で,大規模系統に連系することによる解決策が提案されている。本研究は,系統連系されたマイクログリッドを対象として制御の観点から自然変動エネルギーの導入量の拡大限界を探ることを目的とする。さらにマイクログリッド内での蓄電容量,インバータ容量を低減させることを目指した。そして,有効電力の需給制御を対象としたガスエンジン・蓄電池系の制御系を設計し,シミュレーションおよび実験により動作を確認した。系統連系されたマイクログリッド実証試験設備を対象として,機器制御の観点から同時同量(5分3%)と蓄電装置の残存容量を評価関数とした場合,今回検討を行ったケースにおいてはマイクログリッドに機器構成として50%の自然変動エネルギー型分散型電源を導入可能であることを示した。また,シミュレーションにより導入量の検討を行えることを示した。さらに,自然変動エネルギーの出力変動が大きい日のデータを用い,マイクログリッドに導入可能な自然変動エネルギー源と蓄電池の必要容量,インバータの必要出力を評価し,機器容量の低減の可能性を示した。