抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イオン液体を用いた物理吸収法によるガス分離・精製では,アミン法で必要なCO
2回収時の熱エネルギー等が節約でき,クリーンで省エネルギーのプロセスが開発されると期待される。これまで,イオン液体のカチオンとしてはイミダゾリウム,ピラジニム,四級アンモニウムやホスホニウムなど,アニオンとしてはハロゲン,BF
4-,PF
6-,フッ素を導入したアミドなどの報告例があり,それらの誘導体を含めて多種多様の構造のイオン液体が開発されている。現在,イオン液体は,電気化学デバイスを始めとして抽出・分離,化学反応や材料プロセッシングの媒体など,多岐に渡る分野での応用が進められている。それらイオン液体の中には,窒素や水素などのガスに対してCO
2などの酸性ガスを20倍以上も選択的に吸収する性質をもつものが見出されており,ガス分離・精製プロセスでの利用が試みられている。ここでは,われわれが開発を進めているイオン液体を用いた物理吸収法によるガス分離・精製プロセス”について,従来の方法と比較しながら記述した。