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J-GLOBAL ID：200902235157183698   整理番号：09A0328186

シリカフュームの混入による粗大毛細管空隙空間構造の変化

CHARACTERISTICS OF SPATIAL STRUCTURE OF COARSE CAPILLARY PORES IN CEMENT PASTES WITH SILICA FUME

著者 (3件)： 内藤大輔 (金沢大 大学院自然科学研究科) ,  五十嵐心一 (金沢大 理工学域) ,  DANG Giang Hoang (金沢大 大学院自然科学研究科)
資料名： セメント・コンクリート論文集  (Cement Science and Concrete Technology)
号： 62  ページ： 135-142  発行年： 2009年02月20日 
JST資料番号： F0276A  ISSN： 0916-3182  CODEN： SKROER  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コンクリートにシリカヒュームを混入した場合の細孔構造の変化を,反射電子像の画像解析で検討し,粗大毛細管構造の空間構成を定量的に評価した。画像解析にあたり2次のステオロジー関数を導入し,空間統計学の観点から評価した。シリカヒューム混入ペーストは普通セメントペーストに較べて,材令初期では構造距離が短いが,材令とともに長くなり,構造単位が大きい不均質なコンクリートとなる。空隙間の距離と面積に関する相関関数は普通セメントより変動が大きく,空隙の分布もより不均質であった。空隙の重心点の規則性を表すK関数は,材令28日でシリカヒューム混入セメントが大きく,微細な空隙の存在と凝集性を示した。シリカヒュームの混入によって,粗大な空隙の残存と微細構造の存在が発生し,普通セメントとは異なる空間構成が確認できた。

シソーラス用語： *シリカヒューム ,  *セメントペースト ,  細孔構造 ,  毛細管 ,  間隙 ,  *空洞 ,  *空間分布 ,  相関関数 ,  重心 ,  距離 ,  規則度 ,  凝集 ,  加熱 ,  重量損失 ,  ポゾラン反応 ,  水セメント比 ,  空隙率 ,  不均一性 ,  微細構造

分類 (1件)： セメントの性質・分析  (YC05040F)

引用文献 (11件)：

• 小野啓一ほか: セメントーシリカフューム系の水和反応、セメント技術年報、Vol.39、pp. 41-44(1985)
• M. H. Zhang et al.: Effect of silica fume on pore structure and chloride diffusivity of low porosity cement pastes, Cement and Concrete Research, Vol.21, pp. 1006-1014(1991)
• S. Diamond: Mercury porosity-An inappropriate method for the measurement of pore size distributions in cement-based materials, Cement and Concrete Research, Vol.30, No.10, pp. 1517-1525(2000)
• 吉田亮、岸利治: 水セメント比および養生が異なるセメントペーストにおける水銀圧入過程の相違に関する研究、コンクリート工学年次論文集、Vol.29、No.1、pp. 729-734(2007)
• 五十嵐心一ほか: 水和反応の進行にともなうセメントペースト構成相の空間分布構造の変化、土木学会論文集、部門E、No.3、pp. 444-458(2007)

タイトルに関連する用語 (5件)： シリカフューム ,  混入 ,  毛細管 ,  空隙 ,  空間構造