抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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実務的な色彩計画においては,色相と彩度が異なる条件で明度のみを比較するような色彩識別能力が必要とされるケースが多い。しかし現状ではこの種の識別能力は経験的なものとなっており,評価方法を含め客観的な情報は示されていない。そこで本研究ではこれを定量的に評価するための方法を検討した。方法は,被験者に無彩色軸を基準として示し有彩色色票との比較を求め,正答率および正答からの誤差を数量化することで,色票の難易度,個人の能力差を評価するものである。実験の結果,色相ごとの正答率に個人差が認められ,被験者内での色相間の正答率の差は平均27.5%であった。一方,彩度と正答率の間に統計的に有意な相関が認められ,検査の再現性・信頼性が確認された。以上の結果により,本研究の方法が明度識別能力の定量的評価に有効であることが示唆された。(著者抄録)