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J-GLOBAL ID：200902236657356056   整理番号：09A0715731

南部北上山地古生代石灰岩のカドミウム含量

Cadmium contents of Paleozoic limestones in South Kitakami Terrane, northeast Japan

著者 (1件)： 相澤省一 (群馬大 大学院工学研究科)
資料名： 地球化学
巻： 43  号： 2  ページ： 59-71  発行年： 2009年06月25日 
JST資料番号： G0754A  ISSN： 0386-4073  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 表題地域5地点からペルム紀,石炭紀およびシルル紀石灰岩43試料を採取し,カドミウム(Cd),ニッケル(Ni),銅(Cu)等の含有量を定量した。分析には,フレーム原子吸光法およびピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウムおよび4-メチル2-ペンタノン溶媒抽出法等を使用した。ペルム紀および石炭紀石灰岩中のCd含有量は,他の地質時代の試料よりも相対的に高かった。CdとCu,亜鉛の間に高い相関性を認めたが,Niや鉄とは相関性が低かった。石灰岩の前駆鉱物である方解石とアラレ石に対するCdの取り込みのメカニズムを考察した。デボン紀以前および三畳紀以降の試料を含む四国,イラン,豪州およびスウェーデン産石灰岩のCd含有量を分析した。この地代には海水中のCd濃度が他の地質時代に比べて相対的に高かったものと推察した。

シソーラス用語： *山岳地 ,  *古生代 ,  *石灰岩 ,  *カドミウム ,  *含有量 ,  石炭紀 ,  シルル紀 ,  ニッケル ,  銅 ,  溶媒抽出 ,  亜鉛 ,  方解石 ,  霰石 ,  デボン紀 ,  三畳紀 ,  カンブリア紀 ,  カルシウム ,  ケイ酸 ,  アルミニウム ,  マグネシウム ,  堆積環境 ,  イオン半径 ,  分配係数 ,  海水 ,  重金属 ,  珊瑚礁 ,  浅水域 ,  深海 ,  北上山地 ,  ペルム紀 ,  有孔虫門 ,  微生物 ,  原生動物 ,  肉質類
準シソーラス用語： 二畳紀 ,  有孔虫 ,  *南部北上山地古生代石灰岩 ,  原子吸光法 ,  浅海

分類 (2件)： 地球化学一般  (DD01010E) ,  古生代  (DE02030K)

物質索引 (1件)： ピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウム

引用文献 (47件)：

• 相沢省一. 四国地方に分布するジュラ紀及び白亜紀石灰岩中の重金属元素含量. 日本地球化学会第47年会講演要旨集, 2000年9月, 山形. 2000
• 相沢省一. 沖縄本島中部に分布する第四紀炭酸塩岩の生成・続成・風化過程における重金属元素の地球化学的挙動. 地球化学. 1987, 21, 21-30
• 相沢省一. 南西諸島第四紀石灰岩中のカドミウム含量. 地球化学. 1992, 26, 17-23
• AIZAWA, S. Geochemical behavior of transition metals during the formation of protodolomite in Minamidaitojima Island, Japan. Chemical Geology. 1988, 67, 275-284
• AIZAWA, S. Abundance of cadmium in Paleozoic limestones in Japan. Bulletin of the Chemical Society of Japan. 1992, 65, 2734-2738

タイトルに関連する用語 (5件)： 北上山地 ,  古生代 ,  石灰岩 ,  カドミウム ,  含量