抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本報では,MRF(磁気粘性流体)ベーススラリーを毛細管内面研磨に適用し,その加工特性,加工機構について実験的に解明した。これにより得た主な知見を次に示した。1)磁極振動方式による磁気粘性流体を利用した毛細管内面研磨を提案し,加工原理を具現化する研磨装置を開発したこと,2)加工部に高い磁場を印加するほど,毛細管内面に対する高い加工作用が得られること,また加工部の磁束密度が高いほど高い加工作用が得られること,3)MRFスラリーは,毛細管内部での磁場印加範囲に応じた供給量のときに,磁極追従性が最も高く,大きな摩擦力を示すこと,また磁極の移動速度が高いほどスラリーは磁極に追従し難く,加工作用が低下すること,4)磁気粘性流体を利用した毛細管内面研磨による,SUS316Lステンレス鋼毛細管(外径1.0mm×内径0.8mm,および外径0.5mm×内径0,4mm)内面の平滑化に対する加工可能性を確認したこと,5)本加工技術は,磁気感応性流体の高い流動性と磁力を利用するため,小径の毛細管であるほど有効な加工技術となり得ること。