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J-GLOBAL ID：200902237085901011   整理番号：08A0574679

ヒト脂肪細胞の代謝回転の動態

Dynamics of fat cell turnover in humans

著者 (15件)： SPALDING Kirsty L. (Karolinska Inst., Stockholm, SWE) ,  ARNER Erik (Karolinska Inst., Stockholm, SWE) ,  WESTERMARK Pal O. (Humboldt Univ. Berlin, Berlin, DEU) ,  BERNARD Samuel (Foundation of Res. and Technol., Heraklion Crete, GRC) ,  BUCHHOLZ Bruce A. (Lawrence Livermore National Lab., California, USA) ,  BERGMANN Olaf (Karolinska Inst., Stockholm, SWE) ,  BLOMQVIST Lennart (Karolinska Univ. Hospital, Stockholm, SWE) ,  HOFFSTEDT Johan (Karolinska Univ. Hospital, Stockholm, SWE) ,  NAESLUND Erik (Karolinska Inst., Stockholm, SWE) ,  BRITTON Tom (Stockholm Univ., Stockholm, SWE) ,  CONCHA Hernan (Karolinska Univ. Hospital, Stockholm, SWE) ,  HASSAN Moustapha (Karolinska Univ. Hospital, Stockholm, SWE) ,  RYDEN Mikael (Karolinska Univ. Hospital, Stockholm, SWE) ,  FRISEN Jonas (Karolinska Inst., Stockholm, SWE) ,  ARNER Peter (Karolinska Univ. Hospital, Stockholm, SWE)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 453  号： 7196  ページ： 783-787  発行年： 2008年06月05日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 肥満は,ほとんどの国で蔓延しており,心臓血管病や2型糖尿病などの代謝疾患のリスクを高めて公衆衛生上の問題となっている。肥満の増加により,近年では初めて,先進国で平均余命が短くなり始める可能性が出てきた。成人の脂肪量を決定する要因は完全に解明されていないが,既存の脂肪細胞での脂質の貯蔵増加が最も重要だと考えられている。今回我々は,脂肪細胞の数が成人の脂肪量の主要な決定因子であることを明らかにする。しかし,脂肪細胞数はやせた個体でも太った個体でも,成人期には一定であり,たとえ著しく体重が減少した後でも変化しない。このことは,脂肪細胞数は小児期から青年期にかけて決まることを示している。成人の安定な脂肪細胞集団での動態を解明するため,核実験由来の¹⁴CのゲノムDNAへの集積を分析ことにより,脂肪細胞の代謝回転を測定した。年齢,肥満度指数にかかわらず,あらゆる成人では毎年,脂肪細胞の約10%が新しい細胞に置き換わる。早発型肥満では,脂肪細胞の死亡率と生成率が共に変化しないことから,早発型肥満では成人期の脂肪細胞数が厳密に調節されていることが示唆される。脂肪細胞の代謝回転率が高いことから,これが肥満治療の新たな標的になることが確かめられた。Copyright Nature Publishing Group 2008

シソーラス用語： ヒト ,  *脂肪細胞 ,  ターンオーバー ,  炭素14 ,  ゲノム ,  DNA【核酸】 ,  *肥満 ,  予防医学

分類 (2件)： 脂質の代謝と栄養  (EJ02034Q) ,  公衆衛生  (GB02000X)

タイトルに関連する用語 (3件)： ヒト ,  脂肪細胞 ,  代謝回転