抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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排水中に含まれる鉱物油の生物処理に関する研究事例は,ほとんど存在しない。しかしながら,低濃度であれば,鉱物油を生物処理によって除去したいというニーズは少なからず存在している。本研究では,排水中に含まれる鉱物油の生物処理特性およびその効率化について検討を行なった。効率化手段としては,サポニンを主成分とする微生物活性助剤を使用した。その結果,鉱物油は植物油よりも乳化しにくいが,サポニンを添加することにより,乳化が促進されることがわかった。また生分解性は,平均分子量の小さいほうが高くなることが示唆された。活性汚泥法による連続処理実験では,Hex容積負荷0.031kg/m
3・dまでは排水基準値以内の処理水が得られることがわかり,低負荷であれば生物処理可能であることを具体的に示すことができた。しかしながら,サポニン添加による処理能力の向上は確認できなかった。また,油分除去速度をMonod型の反応式で整理し,最大除去速度0.0088/d,飽和定数13mg/lを得た。(著者抄録)