抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「駅」の歴史の中で橋上駅は,市街地の利便性向上のみならず,線路により分断された街の空間を結合させ,より豊かな空間をかたちづくってきた。ここでは,JR東日本で現在進めている中央本線竜王駅,東北本線宝積寺駅,常磐線いわき駅,中央本線拝島駅における自由通路橋上化の事例を紹介した。1)中央本線竜王駅:南北自由通路と既存駅舎の橋上化及び駅前広場の整備について甲斐市と協議を続けてきた。当該地域が水晶の産地であることなどから「水晶の結晶体」を全面ガラスカーテンウォールを使用し取り込んだ。2)東北本線宝積寺駅:地元産大谷石を再利用した東口駅前広場「ちょっ藏広場」の設計者も駅舎の設計に参画し,自由通路は「ちょっ藏広場」の石のパターンを連想させる開放的な空間となっている。3)常磐線いわき駅:いわき市が進める駅周辺の市街地の活性化や快適な歩行空間の創出を目的とした再開発事業の一つとして進めてきた。自由通路は,サンシャインいわきをアピールする賑わいと楽しさをもたらすデザインとした。4)中央本線拝島駅:福生市と昭島市によって事業化され,JR東日本以外に西武鉄道を含めて進めてきた。これまでは,乗換通路の混雑が激しく,バリアフリー設備も未整備であった。自由通路整備に伴い橋上駅舎化によってこれらの問題点も解消された。また,改札内コンコースの店舗開発もあわせて行った。