抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,2007年7月,イスタンブールでの国際産業連関学会においてDietzenbacherが発表した「平均波及世代数:Average Propagation Lengths」という産業連関分析の新概念を紹介する。これまでの産業連関分析が,もっぱらリンケージの「量」あるいは「強度」について言及するものであるのに対し,平均波及世代数は,産業間の経済的「距離」,具体的にはサプライ・チェーンの長さを表す指標である。また,後半では『アジア国際産業連関表』を用い,アジア・環太平洋地域に対して同モデルの応用分析を試みる。分析の結果,過去10数年に渡り,同地域の産業ネットワークはますます複雑かつ強固になり,より多くの国と,より多様な産業を取り込んだ生産システムを構築しつつあることが明らかにされた。(著者抄録)