抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
我が国で初めての鉄筋コンクリート造超高層住宅であり,1974年に竣工した鹿島建設椎名町アパートの建物概要について紹介する.地下1階,地上18階,軒高47.7mのRC造集合住宅(85戸)である.当初20階建ての予定であったが,近隣問題から18階建となった.RC柱の耐震的補強方法を研究開発の結果,従来の帯筋形式である「たが式」よりも,「もちあみ式」や「らせん式」の方が地震力に対して耐力低下が少なく粘り強いことが証明された.構造架構方式は単純明快な均等スパン純ラーメン方式とした.最下階の柱梁部材は,高強度コンクリート(Fc30N/mm2)や高強度太径鉄筋(SD390・D38)を使用した.地上躯体工事のサイクル工程は,6日/階で実施した.椎名町アパートで開発された構工法は,例えば,鉄筋プレハブ・機械式継手・大型システム型枠・VH工法(柱・梁床を分離打設)等は,RC造に革新をもたらした.1977年度日本建築学会業績賞および1978年度日本コンクリート工学協会技術賞を受賞している.柱梁の主要構造部は,現在も健全である.