抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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災害とその対策を体系的に整理し,防災まちづくりの視点から日本の現状を分析した。災害の構造を素因・必須要因・拡大要因に,防災対策を予防対策・初動対策・復旧及び復興対策に分類し,両者の関連から被害の発生・拡大・回復に至る時間的展開を分析することにより「被災の階層差」について論じた。また日本の現状が,災害の必須要因と拡大要因を増大する傾向にあることを指摘し,活断層の多い国土に立地する原子力発電所,河川上流域の乱開発が招く洪水の危険,低地や埋立地における超高層ビルの林立や地下施設の多い大都市圏主要部分の存在などを例示した。防災まちづくりの基本は住民が守りたいと思う「いいまち」を作ることであり,階層差を広げる歪んだ社会システムを根底から変える運動であるという見解を述べた。