文献

J-GLOBAL ID：200902239121006981   整理番号：08A1243396

単発型大気中超音速水噴流の固体衝突

Impingement of Supersonic Impulse Water Jet on Solid Material

著者 (2件)： 山本勝弘 (早稲田大学基幹理工学部機械科学航空学科) ,  野口太郎 (早稲田大学基幹理工学部機械科学航空学科)
資料名： 可視化情報学会論文集(Web)
巻： 28  号： 11  ページ： 78-85 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： U0021A  ISSN： 1346-5260  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では大気中の単発型超音速水噴流について,噴流の挙動および垂直平板への衝突過程をTCUP法に密度関数法を組み入れて数値解析し実験値と比較した。これにより得た主な知見を次に示した。1)大気中の超音速水噴流の構造はノズル出口の速度変化に強く支配され,速度が低下すると噴流は低密度になり空気抵抗により減速し,速度が増加すると噴流は衝突により高密度になり,傘が発生すること,2)計算により噴流の剛体壁面への衝突圧力の最大値は噴流先端の傘の衝突による水撃圧力にほぼ一致すること,その圧力は対象物がノズルから離れるほど増加すること,また噴流の衝突実験によりアルミニウム試験片のくぼみは試験片がノズルから離れるほど深くなること,3)対象物がさらにノズルから離れると周囲空気の干渉により噴流先端の傘の速度はいずれ低下し衝突圧力も低下するので,試験片のくぼみの深さが最大となる位置が存在すること,4)本研究で採用したTCUP法は密度と音速が大きく異なり,複雑な界面を含む水-空気系の高速かつ非定常な気液二相流の数値解析法として有力であること。

シソーラス用語： 水流 ,  *衝突噴流 ,  大気中 ,  密度汎関数法 ,  剛体 ,  アルミニウム ,  気液二相流 ,  圧痕 ,  試験片 ,  非定常流 ,  *コンバージェントノズル ,  数値解法 ,  衝撃荷重 ,  解析モデル ,  流れの可視化 ,  *流れ特性 ,  *超音速ジェット ,  間隔 ,  CIP法 ,  衝撃力 ,  *ウォータジェット
準シソーラス用語： *水噴流

分類 (1件)： 噴流  (BC02080F)

引用文献 (14件)：

• 1) 日本ウォータージェット学会編:ウォータージェット技術辞典,丸善株式会社(1993),p.57-67.
• 2) F.P.Bowden, J.H.Brunton : The deformation of solids by liquid impact at supersonic speeds, Proc. Roy. Soc., A263(1961), pp. 433-450.
• 3) F.P.Bowden,J.H.Brunton, J.E.Field and G.Taylor : The physics of Impact and Deformation: Single impact, Phil. Trans. Roy. Soc, A260(1966). (I) pp.79-85, (II) pp.86-93, (III) pp.94-95, (IV) pp.96-100.
• 4) C.R.Seward, C.S.J Pickles, R.Marrah and J.E.Field : Single and multiple impact jet apparatus and results, SPIE. Vol.1326 (1990), pp.280-290.
• 5) F.G.. Hammit : Cavitation and Mutiphase Flow Phenomena, McGraw-Hill (1980). p.313.

タイトルに関連する用語 (5件)： 大気中 ,  超音速 ,  水噴流 ,  固体 ,  衝突