抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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可視光で発光するユーロピウム(Eu)のシリコン基板を用いた構造中への導入に関するこれまでの研究例をまとめ,ついで著者らの研究であるシリコンウエーハ上に形成したEu
2+含有シリコン硫化物からの黄色発光について紹介した。Eu
2SSi
4をEuS,Si,Sの粉末を石英アンプルに真空封入し,熱処理することで作製した。この粉末は室温光励起において黄色から赤色にかけた可視発光スペクトルを示し,この発光がEu
2+によることを示した。Si粉末に換えてSi基板を用いて熱処理を行い作製したEu
2SSi
4は,紫外光励起において発光効率2%の強い黄色発光を示した。さらに,シリコン基板を金属および硫黄とともに熱処理して得たシリコンナノワイヤの成長と,金属液滴にEuを用いて作製したアモルファス酸化シリコンワイヤの形態と可視発光スペクトルを示した。この可視発光スペクトルには,400nmと550nmに弱い発光が見られたが570nmに強い発光は観測されなかった。おわりに,シリコンを用いたEu
2SSi
4の磁性材料およびスピントロニクスへの利用可能性について述べた。