抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
スケジューリング理論では,リアルタイムシステムはリアルタイムタスクの集合で構成され,各タスクはジョブの無限あるいは有限のストリームで構成される。タスクの集合は固定優先権あるいは動的優先権アルゴリズムを含む多くのポリシーによりスケジュールされうる。リアルタイムシステムの成功はすべてのタスクのすべてのジョブがそれぞれのデッドライン前に実行を完了するがことが保証されることが可能かどうかに依存する。もしこれが可能ならばタスク集合はスケジュール可能であると言う。リアルタイムシステムのための最も一般的な動的優先権スケジューリングアルゴリズムはEarliest Deadline First(EDF)であり,EDFは単一プロセッサ・リアルタイムシステムにとって最適なスケジューリングアルゴリズムであることが証明されている。しかし,任意の相対的デッドラインをもつEDFスケジューリングに対する必要かつ十分なスケジュール可能性テストについての既存の結果は,規定された時間間隔においてオーバフローがあるかどうかをチェックするためにすべての絶対的デッドラインでタスク集合のプロセッサ要求を計算することを必要とする。そのためEDFの実用が厳しく制限される。本稿では,EDFスケジューリングに対する必要かつ十分なスケジュール可能性解析を提供するという問題を検討し解決した。本稿での結果は,あらゆる状況においてスケジュール可能なタスク集合に対して,また,ほとんどの状況においてスケジュール不可能なタスク集合に対して,計算時間を指数的に削減する。たとえば,従来の解析において858,331点(デッドライン)をチェックしなければならなかった16タスクのシステムは新しい解析によるとたった12点でチェックされるのでよい。