抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化による近年の気温上昇傾向を受けて,サクラの開花時期は早くなっている。しかし冬季に暖かいと休眠打破が遅れ開花が遅れることも見られ,開花の南限が北上して開花しなくなる地域の出てくることも推測される。本研究では,全国一律のパラメータを用い,かつ気温のみで休眠打破の時期,および開花期を予測するモデルを作成した。チルユニット積算値から休眠打破の時期を推定し,休眠打破後は,温度変換日数(DTS)を積算してある一定のDTS積算値に達した日をその地点の予測開花日とした。本モデルでは,休眠打破を半休眠打破と完全休眠打破に分け,DTSの積算には時別気温を用いた。開花そのものの有無の判定は,現在気候において開花しない名瀬と開花の南限である種子島のチルユニット積算値を基準にして行なった。本モデルの妥当性を検証し,また,気象庁提供による気候統一シナリオ第2版(2004)の予測気温を適用して温暖化が進行した場合の開花を予測した。