抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東京~大阪間を1時間で結ぶ超電導リニア新幹線の心臓部「超電導磁石」を-250°C以下に冷却する極低温冷凍機はその実現の鍵を握る重要な技術の一つである。アイシン精機(株)は70年代よりこの冷凍機開発に取組んできた。当初はスターリング冷凍機をベースに開発を進めてきたが,80年代後半にはパルス管冷凍機の製品化に成功した。その結果,メンテ性の良い2ステージ型のGM型パルス管冷凍機方式を採用した。冷凍性能は,高温超電導磁石の走行試験運用に必要な冷却量をほぼ満足する評価を得た。耐振性能は設計段階でFEM解析を取り入れ各部応力計算による確認を行うとともに,実機を使用した振動試験を実施した。冷却対象も最近は次世代超電導技術である高温超電導磁石に焦点を当てて推進してきた。2005年11月~12月には今回開発したパルス管冷凍機により直冷された高温超電導磁石システムを搭載して世界初の500km/h走行試験を山梨実験線で実施し,その適合性,実用性を実証した。