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J-GLOBAL ID：200902239763009925   整理番号：09A0148044

夢から現実へ向かう植物工場 高品質な作物生産のための光環境制御技術

著者 (1件)： 後藤英司 (千葉大 大学院園芸学研究科)
資料名： 施設と園芸
号： 144  ページ： 10-15  発行年： 2009年01月30日 
JST資料番号： L4219A  ISSN： 0912-666X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿は,施設園芸において,光環境制御技術の光源の視点から被覆資材と人工光利用について,高品質な作物を生産するための光環境制御技術について紹介したものである。被覆資材を用いることで可能な光環境の制御は,光強度の低下,日長の短縮,特定波長域の光をカット,波長組成の変更であり,植物の光合成有効放射域である400-700nmを外れる紫外線や赤外線をカットや光質変換により植物成長に影響を与える。人工光を利用するものに植物工場があり,完全制御型と太陽光利用型に区別される。完全制御型植物工場の光源には,電気-光変換効率が高くかつ植物に有効な波長を多く含む光源が使用され,高圧ナトリウムランプ,メタルハライドランプ,蛍光ランプ,冷陰極蛍光ランプ,LEDがある。栽培用途ごとに使い分けられているが,コスト面も配慮したランプが選択されている。また太陽光利用型植物工場には人工光は補光として使用される。光形態に作用して開花時期を調整する日長延長補光及び暗期中断,光合成不足を解消する光合成補光があり,前者には白熱ランプが,後者には高圧ナトリウムランプやメタルハライドランプが使用される場合が多い。

シソーラス用語： *制御 ,  *植物工場 ,  農業 ,  被覆材 ,  光 ,  園芸作物 ,  放射強度 ,  時間 ,  スペクトル ,  *栽培照明 ,  施設栽培 ,  電照栽培
準シソーラス用語： 園芸 ,  完全制御型植物工場 ,  *光環境制御 ,  施設園芸 ,  人工光 ,  太陽光利用型植物工場 ,  日長 ,  被覆資材

分類 (1件)： 作物栽培施設  (FB03040V)

引用文献 (5件)：

• 稲田勝美編著. 1984. 光と植物生育、養賢堂
• 古在豊樹ほか. 2004.「最新の苗生産実用技術-閉鎖型苗生産システムの実用化が始まった-」、農業電化協会
• 後藤英司監修. 2008. アグリフォトニクス-LEDを利用した植物工場をめざして-、シーエムシー出版
• (社)照明学会編. 1998. UVと生物産業、養賢堂
• 日本施設園芸協会・21世紀施設園芸研究会監修. 2004.「新訂 園芸用被覆資材」、(社)日本施設園芸協会

タイトルに関連する用語 (8件)： 夢 ,  現実 ,  植物 ,  工場 ,  高品質 ,  作物生産 ,  光環境 ,  制御技術