抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ユーザの位置情報の取得は,ユビキタスコンピューティングにおいて重要さを増している。屋外では,GPSを用いた位置取得手法が確立されており,実際にナビゲーションサービスなどに応用が進められている。しかし,屋内ではGPSが利用できないため,様々な手法が考案されている。本研究では,屋内環境のターゲットとして,様々なユーザが訪れる駅や,商業施設などの公共空間を想定する。公共空間では,専用機器の配布が難しかったり,プライバシの問題が生じたりするなど,利用者が限定可能な家庭やオフィスなどの環境とは,屋内位置取得手法に対する要件が異なる。本研究では,公共空間に特有の要件を,専用機器の非利用とプライバシとし,これらを満たすために,環境に設置したカメラとユーザが持つ携帯端末を用いたALTIと呼ぶ屋内位置取得手法を提案する。ALTIは,ユーザが特別な機器を持つ必要がなく,また,個人特定した位置情報を環境が管理することがないため,公共空間での利用に適した手法といえる。本稿では,既存の屋内位置取得手法を公共空間で用いる際の問題点について述べ,ALTIの設計,ならびに実装と評価について述べる。(著者抄録)