抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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遅れ破壊試験としてのSSRT法の課題を解決する方法として,通常の引張試験速度で行い応力誘起拡散が無視でき短時間で評価が可能なCSRT法を提案し,遅れ破壊特性のばらつきを評価した。前報と同様な1300MPa級SCM435鋼を用いて遅れ破壊試験を行った。切欠き先端の最大応力σとそこの静水圧応力場に集積する最大拡散性水素Hの関係を整理した。遅れ破壊特性のばらつきに関して疲れ試験のP-S-N評価法を適用した。以下の結果を得た。1)供試鋼についてもCSRT法によってσ-H関係,を簡便に求めることができた。2)切欠き先端半径を変えた遅れ破壊試験結果について有意差検定を行い,切欠き先端半径が0.1mmの場合には他の形状の結果と等切片の判定で有意差ありとなった。標準的な試験片としては先端半径0.25mmの切欠きが有効であると考えられる。3)疲れ試験におけるP-S-N評価法を適用することで遅れ破壊に対してもP-S-H評価ができることを示した。