抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄は生物にとって必須の元素である。しかし,外洋域では水溶性の2価鉄は直ちに不溶性の3価鉄に酸化されて沈降するので鉄が欠乏している。北太平洋亜寒帯域は,栄養塩は豊富だが,クロロフィル(植物プランクトン)がそれに見合うだけ成育しないHNLC海域として知られている。この原因として鉄不足が挙げられ,これまでに鉄添加実験が行われてきた。その結果,クロロフィル濃度や従属栄養性細菌の細胞密度の増加が報告されているが,細菌群集組成についての知見は僅少である。本研究では2004年夏期に西部北太平洋で行われた鉄散布実験(SEEDS-II)において,鉄散布後の細菌群集組成の変化をPCR-DGGE(変性剤濃度勾配電気泳動)法によって調査した結果を報告する。(著者抄録)