抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
小中学校の多くで環境教育や食教育と関連付けた栽培学習が行われているが,栽培技術を科学的に理解するには教材植物の成長量を計測する手法が必要である。本論文では,イネを対象として教育現場で実践できるように安価な資材で水田上方約3mの位置から撮影を行う器具を作成し,得られた画像から植被率を算出する画像解析ソフトウェアを開発した。植被率とは土地面積あたりの植物体部分の面積割合であり,イネの乾物量などと高い相関があるので成長量の指標として利用できる。本ソフトウェアでは画像を構成する各画素のRGB濃淡値を数値要因として二値化処理を行い,植物体部分の画素数を画像の全画素数で除すことで植被率を算出する。ひとめぼれ,タカナリ,みつひかり2005というイネ3品種に対する実験によって演算値(G-R)×(G-B)の閾値を用いると,植物体部分とそれ以外を最もよく判別できることがわかった。実際に出穂前の植被率の変化を比較し,品種ごとの栄養成長期間の長さや時期に違いがあることが確かめられた。