抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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欧州各国政府による省エネルギー・CO<sub>2</sub>排出量削減政策(新築住宅の省エネルギー基準強化・高効率暖房機器へのインセンティブ等)の推進によって,従来のガス/灯油/電気ボイラ・ヒーターに代わる省エネルギー&クリーン熱源として,ヒートポンプ室外機に注目が集まっている。欧州の暖房システムは,燃焼系ボイラによる温水暖房,給湯が主流であったが,ヒートポンプへの変換が拡大している。三菱電機は2007年度に,空調機で培ったヒートポンプ技術を活用し,Air To Water(ATW)専用室外機を開発し,ATW事業へ参入した。それ以降,特に従来のボイラ代替という観点から,ヒートポンプの弱点である低外気温度での暖房能力低下を克服するインジェクション技術を適用した“ズバ暖”,低温時の熱交換器の着霜による効率低下を抑制する低温能力改善技術による省エネルギー性改善などの性能向上を図るとともに,現地の温水暖房・給湯システムとの通信上のマッチングを実現するためのインタフェース開発を推進し,販路の拡大に寄与することでATW事業規模を拡大することができた。本稿では,欧州のATWシステム,それに対応する当社の製品及び投入技術について述べる。今後は,他社との競争に打ち勝つため,省エネルギー性・低騒音化などの基本性能の向上とともに,差別化技術開発を合わせて推進していく。(著者抄録)