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J-GLOBAL ID：200902241089423090   整理番号：09A1005518

G四重鎖の可逆的光スイッチング

Reversible Photoswitching of a G-Quadruplex

著者 (2件)： OGASAWARA Shinzi (RIKEN, Saitama, JPN) ,  MAEDA Mizuo (RIKEN, Saitama, JPN)
資料名： Angewandte Chemie. International Edition  (Angewandte Chemie. International Edition)
巻： 48  号： 36  ページ： 6671-6674  発行年： 2009年 
JST資料番号： H0127B  ISSN： 1433-7851  CODEN： ACIEAY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 著者らは,フォトクロミック核酸塩基のシス-トランス光異性化によって,可逆的に核酸構造を光調節する戦略を最近開発した。ここで,8-フルオレニルビニル-2′-デオキシグアノシン(^8FVG)のシス-トランス光異性化によって,G四重鎖を光調節する新規方法を記述する。^8FVGは,410nmの照射でトランスからシスへ,310nmでシスからトランスへ,高効率で光異性化される。^8FVGを,天然トロンビンアパタマーの種々のシン-グアニン位置に組み入れた。円二色性分光と紫外分光熱変性によって,合成アパタマーの光異性化の構造に及ぼす効果を評価した。天然アパタマーは,K⁺イオン存在下で,265nmの負ピークと295nmの正ピークで特徴付けられる反平行四重鎖配置を示した。1個の^8FVG基が含まれる合成アパタマーの場合,正常な反平行配置をシスとトランスの両型で示した。2個の^8FVG基を含む場合,トランス-シス異性化によるコンフォメーション変化が観察された。すなわち,^8FVGがトランス型の時は,典型的な反平行四重鎖を示したが,410nmで2min照射後のシス型では,これらの合成アパタマーは,四重鎖を形成できない。また,電気泳動シフトアッセイによって,^8FVGがトランス型では,トロンビンと複合体を形成するが,シス型では形成できなかった。これは,410nmと310nmの光照射によって数回再現された。この研究は,光で可逆的にG四重鎖形成を制御する最初の例であり,非反平行四重鎖についても調節可能であるかも知れない。

シソーラス用語： 立体配座 ,  *光スイッチ ,  可逆変化 ,  光異性化 ,  オリゴヌクレオチド ,  ヌクレオチド配列 ,  *DNA【核酸】 ,  トロンビン ,  円偏光二色スペクトル ,  熱変性 ,  電気泳動 ,  配座転移 ,  融点 ,  タンパク質核酸複合体
準シソーラス用語： *DNAアプタマー ,  *G-四重鎖 ,  コンフォメーション変化 ,  電気泳動シフトアッセイ

分類 (1件)： 核酸一般  (EB04010U)

物質索引 (1件)： 8-[2-(9H-フルオレン-3-イル)エテニル]-2′-デオキシグアノシン

タイトルに関連する用語 (2件)： G四重鎖 ,  光スイッチング