抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,生ごみ処理機の普及により,市町村が期待するように,ごみ集積所の汚臭を軽減し,焼却灰の埋立容量の低減により最終処分場を延命するなど,地域の環境問題に有効なだけでなく,総助成金額を超える処理費用削減により財政面でも貢献しているのか,さらに,地球規模の環境問題,特に,地球温暖化の温室効果ガスを削減することに貢献しているのかを検討する。近年の家庭から排出される生ごみ量の増加について,また,地方自治体の生ごみ削減政策として,家庭用生ごみ処理機の利用を推し進めている現状について述べる。家庭用生ごみ処理機の購入者へのアンケートについて述べる。福知山環境会議がアンケート調査表を作成し,福知山市・環境政策部・環境企画課の協力を得て,同市の助成を受けた購入者へアンケート用紙を送付している。本稿でアンケートの分析結果を報告する。さらに,電気生ごみ処理機とコンポスト容器の二酸化炭素排出量をLCA的な環境評価により報告する。評価結果を要約すると次のようになる。家庭用生ごみ処理機への助成は,地域的な環境問題「最終埋立処分場の逼迫」に対して,焼却灰の埋立量を軽減する効果などがあり,自治体の財政面で有効となる可能性があるが,電力消費量の削減と悪臭・騒音の低減,耐久性の向上を達成しないと,地球環境問題の一つ「地球温暖化」の原因である二酸化炭素の排出量を増加させてしまう。