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J-GLOBAL ID：200902241509217440   整理番号：09A1263631

小規模谷地形における夜間の気流とCO₂の変動特性がフラックス観測に与える影響

著者 (4件)： 岡田啓嗣 (北大 大学院農学研究院) ,  桂啓仁 (北大 農) ,  高木健太郎 (北大 北方生物圏フィールド科セ) ,  浦野慎一 (北大 大学院農学研究院)
資料名： 北海道の農業気象  (日本農業気象学会北海道支部会誌)
号： 61  ページ： 11-18  発行年： 2009年11月24日 
JST資料番号： L1945A  ISSN： 0915-6062  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 小規模谷地形における夜間の気流とCO₂を測定し,付近のフラックスタワーのデータと合わせてCO₂の挙動を明らかにした。静穏夜間の空気の移動は小さく,風向は安定しなかった。谷内のCO₂濃度は徐々に上昇し,日の出頃に一気に解消した。夜間の風速が大きい場合には,CO₂濃度の上昇は見られなかった。その解消過程で,フラックスタワーにおいて強い上向きのCO₂フラックスがしばしば観察された。以上の点から,夜間に谷に貯留されたCO₂は日の出頃に上空へ拡散することで解消されると考えられた。したがって,小規模谷地形はCO₂の貯留場所となる場合があり,気象条件によってはフラックスの観測結果に影響するかも知れない。

シソーラス用語： *地形要素 ,  気流 ,  *二酸化炭素 ,  *フラックス【流束】 ,  夜 ,  風向 ,  風速 ,  拡散 ,  気象条件
準シソーラス用語： *谷地 ,  炭酸ガス ,  夜間

分類 (2件)： 局地循環,気流  (DC05090N) ,  気圏環境汚染  (SB03020M)

引用文献 (6件)：

• Baldocchi, D. D., 2003: Assessing the eddy covariance technique for evaluating carbon dioxide exchange rates of ecosystems: past, present and future. Global Change Biology, 9, 479-492.
• Howell, J. F. and Sun, J., 1999: Surface-Layer Fluxes in Stable condition. Boundary-Layer Meteorology, 90, 495-520.
• Mahrt, L. and Larsen, S., 1990: Relation of slope winds to the ambient flow over gentle terrain. Boundary-Layer Meteorology, 53, 93-102.
• 田中夕美子・石城謙吉・藤原滉一郎・小林大二, 1982: 台地と谷すじの夜間冷却について (1) 谷および谷横斜面の冷却過程. 農業気泉, 38, 245-251.
• 田中夕美子・藤原滉一郎・小林大二, 1983: 台地と谷すじの夜間冷却について (2) 地形による冷却過程の差異. 農業気豪, 39, 213-217.

タイトルに関連する用語 (6件)： 谷地 ,  夜間 ,  気流 ,  CO2 ,  変動特性 ,  フラックス観測