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J-GLOBAL ID:200902241555359810   整理番号:09A0187259

日本の土壌中のカドミウム濃度

Cadmium concentrations in soils of Japan
著者 (5件):
資料名:
巻: 80  号:ページ: 30-36  発行年: 2009年02月05日 
JST資料番号: G0156A  ISSN: 0029-0610  CODEN: NIDHAX  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本全国の代表的土壌514点(モノリス試料),宮城県の農耕地土壌877点(宮城試料)および国内各地の火山灰土壌139点(火山灰試料)の合計1530試料のカドミウムの全量分析を行った。その結果,カドミウムの濃度分布はほぼ対数正規分布であり,最小値は0.015mg/kg,中央値は0.27mg/kg,最大値は3.37mg/kgとなり,分布の95%信頼区間は0.06~1.09mg/kgであった。モノリス試料と宮城試料の箱-ヒゲ図は類似していたが,高値側での外れ値は,モノリス試料では石灰岩母材の赤色土の下層土であったが,宮城試料では鉱山近傍の汚染土であり,その詳細は大きく異なった。低値側で外れ値となったのは,モノリス試料では強酸性土壌,砂丘ポドソル土壌,砂丘未熟土壌,サンゴ砂を主体とする未熟土で,これらの試料は,他の多くの元素でも低値側で外れ値となった。宮城試料および火山灰試料で低値側で外れ値となったのは,各々18点と6点であり,全て下層土であった。火山灰試料のカドミウム濃度は,モノリス試料および宮城試料と比べて低濃度側にシフトしていた。モノリス試料および宮城試料には火山灰土壌が含まれていることから,全試料を非火山灰土壌と火山灰土壌に分別し,外れ値を除いて比較しても,火山灰土壌のカドミウム濃度の平均値は,非火山灰土壌に対し0.1%水準で有意に低いことが示された。これらの結果から,火山灰土壌におけるカドミウム濃度は概して低いことが示された。
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分類 (1件):
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土壌化学 
引用文献 (34件):
  • ANGELONE, M. Trace elements concentrations in soils and plants of western Europe. Biogeochemistry of Trace Metals. 1992, 19-60
  • 朝倉健司. カドミウムの国際食品規格の検討状況. 土肥誌. 2001, 72, 707
  • 浅見輝男. CCFACによる食品中カドミウム濃度の最大基準値案に対する「日本政府意見」の問題点, II,「1969年に非汚染水田で0.4mg/kgの米が検出された」および「日本には火山灰土が多いので作物中カドミウム濃度が高い」は本当か?. 土肥誌. 2005, 76, 367-373
  • 浅見輝男. 日本土壌の有害金属汚染. 2001, 20-21
  • 浅見輝男. 土壌中のカドミウム, アンチモン, ビスマスなど重金属元素の自然界値. 土肥誌. 1988, 59, 197-199
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