抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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蓄電池の利用にあたって放電可能な電力の残容量は重要な情報であり,蓄電池の利用を拡大するには残容量の推定は避けられない問題である。推定演算には非線形性を含んでいるため,正確な推定が必要な場合はマイクロプロセッサを用いる。しかし,コスト削減を強いられた器機では,蓄電池の端子電圧のみを入力した電子回路で簡易に残容量を推定する場合が多い。この場合,放電電流が変化すると推定精度が悪化する問題がある。本論文では放電電圧と電流から残容量を推定するニューラルネットワークを提案する。提案したネットワークはマイクロプロセッサを使用せず回路素子だけで残容量の推定が可能である。提案法を用いたニューラルネットワークの各層やニューロンの動作,役割,推定に与える影響,等を明確にする。一般的な学習法である誤差逆伝搬法で荷重を求めた場合に比較して,多くの問題点を解決できることを示す。提案手法は放電特性が得られれば,多種の電池に対して利用可能である。(著者抄録)