文献

J-GLOBAL ID：200902241837635356   整理番号：08A0671638

フランス西部の時系列におけるヨーロッパブナの根分布

Root distribution of Fagus sylvatica in a chronosequence in western France

著者 (4件)： BAKKER M.R. (ENITAB, Villenave d’Ornon, FRA) ,  TURPAULT M.-P. (INRA, Champenoux, FRA) ,  HUET S. (INH, Angers, FRA) ,  NYS C. (INRA, Champenoux, FRA)
資料名： Journal of Forest Research  (Journal of Forest Research)
巻： 13  号： 3  ページ： 176-184  発行年： 2008年06月 
JST資料番号： L2720A  ISSN： 1341-6979  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 9齢,26齢,82齢および146齢のヨーロッパブナで構成される時系列について細根(直径2mm未満)と小根(直径2~20mm)の検討を行った。トレンチ壁観察法と根破壊的サンプリング法を組み合わせ,根の分布と細根と小根の総バイオマスが樹齢に伴って変化するかどうかを確認した。根密度は全ての木において土壌深度とともに減少し,変動は心土視野において最も高いと考えられた。0~50cmの土壌に根が集中しており,それ以上の深さではルートチャネルとして観察された。クラスター数,ルートチャネルのクラスターサイズおよび数は,全ての木において類似しており,全時系列を通して地盤調査値が高かった。深さ0~120cmの総細根バイオマスは,7.4~9.8Mg/haに拡がり,二本の若い木で最も高かった。小根バイオマスは3.6~13.3Mg/haに拡がっていた。トレンチ壁観察法と破壊的根サンプリング法を組み合わせると,これら推定値の変動が減少した。以上より,細根分布の変動は樹齢よりも土壌深度と土壌の状態に依存することが示された。また,トレンチ壁研究が細根バイオマスの推定の改善に有用なツールである事が示唆された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ブナ属 ,  フランス共和国 ,  樹齢 ,  土壌 ,  経時変化 ,  バイオマス ,  年齢差 ,  *根系 ,  *Fagus sylvatica ,  細根
準シソーラス用語： *ヨーロッパブナ ,  小根

分類 (1件)： 森林植物学  (FF02020E)

引用文献 (30件)：

• BENGOUGH, AG. Sampling strategies, scaling and statistics. Root methods : a handbook. 2000, 147-173
• BOLTE, A. Interspecific competition impacts on the morphology and distribution of fine roots in European beech (Fagus sylvatica L.) and Norway spruce (Picea abies [L.] Karst.). Eur J For Res. 2006, 125, 15-26
• BOUILLET, J-P. Changes with age in the spatial distribution of roots of Eucalyptus clone in Congo : impact on water and nutrient uptake. For Ecol Manage. 2002, 171, 43-57
• CLARK, LJ. How do roots penetrate strong soil?. Plant Soil. 2003, 255, 93-104
• CLAUS, A. Effect of stand age on fine-root biomass and biomass distribution in three European forest chronosequences. Can J For Res. 2005, 35, 1617-1625

タイトルに関連する用語 (5件)： フランス ,  時系列 ,  ヨーロッパブナ ,  根 ,  分布