文献

J-GLOBAL ID：200902242021956240   整理番号：09A1283153

ポリエチレンテレフタレートフィラメントの冷延伸時に発生する不安定ネッキング挙動の理論的解析 II-不安定ネッキング挙動の延伸温度依存性-

Theoretical Analysis of Unstable Necking Process in Cold Drawing of Poly(ethylene telephthalate) II-Drawing Temperature Dependence of the Unstable Necking Phenomenon

著者 (1件)： 高廣政彦 (国立富山工業高等専門学校環境材料工学科)
資料名： 高分子論文集  (Japanese Journal of Polymer Science and Technology)
巻： 66  号： 11  ページ： 503-512 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： G0122A  ISSN： 0386-2186  CODEN： KBRBA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ポリエチレンテレフタレートモノフィラメントのガラス転移温度以下の温度域におけるネッキング変形中に発現する延伸応力の周期的変動すなわち不安定ネッキング現象において,延伸速度が比較的小さい場合,ネッキング応力の最大値および変動幅は延伸温度のみに大きく依存し,延伸温度の上昇とともに直線的に減少する.この現象は,ガラス転移温度以下の温度域において,ネッキング延伸に伴う局所的な温度上昇と半結晶性高分子の臨界ネッキング応力の温度依存性との関係からネッキングが停止する応力が決定されるという機構を考えることにより説明することができる.さらに各延伸温度における不安定ネッキング現象を伴うモノフィラメントの変形挙動は,未延伸部分を Maxwell モデルと弾性要素の並列モデルすなわち標準線形力学モデルと仮定し,これと延伸部分に対応する単純弾性要素の直列モデルが上述した機構のもとに変形すると仮定することによりシミュレートすることが可能である.(著者抄録)

シソーラス用語： *ポリエチレンテレフタレート ,  変化 ,  半結晶性高分子 ,  冷間引抜 ,  応力 ,  フィラメント ,  冷延伸 ,  くびれ ,  温度依存性 ,  応力変化 ,  *芳香族ポリエステル
準シソーラス用語： 臨界くびれ応力 ,  ネッキング

分類 (1件)： 高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

引用文献 (15件)：

• 1) 飯田昌造, 坂見 宏, 高分子論文集, 34, 75 (1977).
• 2) 飯田昌造, 坂見 宏, 高分子論文集, 34, 91 (1977).
• 3) 大越 豊, 大島 浩, 久松 剛, 鳥海浩一郎, 近田淳雄, 繊維学会誌, 45, 509 (1989).
• 4) G. P. Andrianova, A. S. Kechekyan, and V. A. Kargin, J. Polym. Sci., Part A-2, 9, 1919 (1971).
• 5) T. Pakula and E. W. Fischer, J. Polym. Sci., Phys. Ed., 19, 1705 (1981).

タイトルに関連する用語 (7件)： 冷延伸 ,  ネッキング ,  挙動 ,  理論 ,  解析 ,  延伸 ,  温度依存性