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J-GLOBAL ID：200902242133077044   整理番号：08A1180357

琵琶湖における水温上昇の実態把握とその要因解析

Analysis of Factors Contributing to Change in Water Temperature in Lake Biwa, Japan

著者 (9件)： 中室克彦 (摂南大 薬) ,  奥野智史 (摂南大 薬) ,  前澤希 (摂南大 薬) ,  坂崎文俊 (摂南大 薬) ,  田口寛 (京都府保健環境研) ,  福永勲 (大阪人間科大 人間科学) ,  西海暢展 (大阪府環境農林水産総合研) ,  加賀城直哉 (大阪府環境農林水産総合研) ,  服部幸和 (大阪府環境農林水産総合研)
資料名： 水環境学会誌  (Journal of Japan Society on Water Environment)
巻： 31  号： 11  ページ： 713-718  発行年： 2008年11月10日 
JST資料番号： Z0777A  ISSN： 0916-8958  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 琵琶湖における水温上昇の実態を,水温上昇を引き起こす気象要因に着目して解析した。下水処理場放流水の水温上昇が認められたが,琵琶湖表層水の年平均水温には影響していなかった。各測定地点における表層水温と気温の経年的な変動パターンは類似しており,特に夏季表層水水温の経年的な変動パターンは,最高気温が25°C以上(夏日)の日数の推移と類似していた。一方,冬季水温の経年的な変動パターンは日最低気温0°C未満(冬日)の日数の推移と関連していた。これらのことから,琵琶湖の水温は気温の上昇に伴って過去約30年間で顕著に上昇し,特に深水層では冬季の気温の上昇が水温上昇に重要な役割を果たしていること,本来冬季に低下すべき水温低下がないために水温が上昇すること,表水層においては夏季の気温上昇に強く影響を受けることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 湖沼調査 ,  *水温 ,  平均気温 ,  温度依存性 ,  表面水 ,  年年変動 ,  温度躍層 ,  温度変動 ,  因子分析
準シソーラス用語： *琵琶湖

分類 (1件)： 湖沼学,河川学  (DC07050J)

引用文献 (8件)：

• IPCC. Climate Change 2001 Impacts, Adaptation and Vulnerability, Contribution of the Working Group 2 of the IPCC. 2001
• 環境省. 温暖化の日本への影響2001. 2001
• 増田恵子. 日本で認められる地球温暖化の生物への影響. 龍谷紀要. 2001, 23, 155-168
• 新井正. 地球温暖化と陸水水温. 陸水学雑誌. 2000, 61, 25-34
• 津田泰三. 琵琶湖北湖における鉛直方向の長期水質モニタリング. 水環境学会誌. 2006, 29, 9, 565-568

タイトルに関連する用語 (4件)： 琵琶湖 ,  水温上昇 ,  実態把握 ,  要因解析