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J-GLOBAL ID：200902242649098153   整理番号：08A1002104

固体表面の濡れ性に対する表面粗さの効果

著者 (1件)： 今林慎一郎 (芝浦工大 工)
資料名： Review of Polarography  (Review of Polarography)
巻： 54  号： 2  ページ： 115-121  発行年： 2008年09月30日 
JST資料番号： G0173A  ISSN： 0034-6691  CODEN： PORAAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 固体表面の濡れ性は材料表面の性質を表すために広く用いられており,その程度は材料の表面エネルギーと表面の粗さで決まる。近年,「超撥水表面のデザイン」の点から表面粗さの効果を議論した論文が増えている。表面の粗さと濡れ性の関係を表すモデルとして,WenzelモデルとCassie-Baxterモデルが知られている。これら濡れモデルの相対的な安定性の支配因子を理解することは重要である。相対的な安定性は表面の形状や表面を形成する材料の濡れ性によって変化するが,液滴が必ずしもエネルギー的に安定な状態をとるわけではないことが実験的に明らかにされた。エレクトロウェッティングによる濡れ状態の制御,濡れ性の可逆性についても述べた。

シソーラス用語： *表面 ,  *濡れ ,  *表面粗さ ,  *表面エネルギー ,  撥水 ,  安定性 ,  界面電気現象 ,  液滴 ,  固液界面 ,  エレクトロウェッティング ,  *固体表面 ,  超撥水
準シソーラス用語： *濡れ性

分類 (3件)： 固-液界面  (CB12050B) ,  固体の表面構造一般  (BK15010E) ,  電極過程  (CB07040U)

引用文献 (26件)：

• 1)高原 淳, “固体表面の濡れ性-濡れやすさを決める二つのファクター-”, 現代化学, No.447, 44-49 (2008).
• 2)辻井 薫, “高分子とフラクタル-超撥水性表面とフラクタル-”, 高分子, 57, 62-65 (2008).(関連文献の記載あり)
• 3)S. Imabayashi, N. Gon, T. Sasaki, D. Hobara, and T. Kakiuchi, "Effect of Nanometer-scale Phase Separation on Wetting of Binary Self-assembled Thiol Monolayers on Au(111)," Langmuir, 14, 2348-2351 (1998).
• 4)L. Gao, T. J. McCarthy, "How Wenzel and Cassie Were Wrong", Langmuir, 23, 3762-65 (2007).
• 5)R. N. Wenzel, "Resistance of solid surfaces to wetting by water", Ind. Eng. Chem., 28, 988-94 (1936).

タイトルに関連する用語 (3件)： 固体表面 ,  濡れ性 ,  表面粗さ