抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,内外のリメディアル教育におけるICTの活用について,その背景や状況も含めて報告する。18歳人口が減少し,大学は学生獲得のため入試の多様化を進め,その結果,大学生の学力の低下が深刻になっている。特に大学生の英語力は1997年度の受験生から大幅に低下し続けており,英語分野ではICTを利用したリメディアル教育が一般化している。一方,理系分野の学力低下も深刻で,分数計算などの小学校の算数が理解できない理系大学生も少なくない。今やどこの大学でもリメディアル教育は必須になっており,教員負担の軽減,学習時間の確保,効果的な指導などが可能だとしてeラーニングが注目されている。米国では,1980年代から英語・数学の学力が低い学生の学習にICTが積極的に利用されてきた。一方,国内でもeラーニングへの関心が高まり,英語・数学など一部の科目では活用が始まっているが,良質なコンテンツの絶対的な不足から高等教育全般への普及は進んでいない。高等教育の質を維持し,学生の学力を高めるためeラーニングの拡大は緊急の課題といえる。(著者抄録)