抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我が国の食文化には種々の行事があり,その行事を祝う「行事食」がある。行事食は古くからの伝統的な食文化であるが,現在においては社会背景の変化やライフスタイルの変化など多くの問題から,行事食をはじめとする食文化の伝承が困難になってきていると推察される。本研究では,食文化が伝承されるか否かについては,家族の要因が大きく関わっていると考え,行事食実施に関する調査を行い,家族形態別にみた行事食の実施について検討した。家族形態別に行事食の実施について検討した結果,三世代家族の方が核家族・一人暮らしに比較し,ほとんどの行事食実施が有意に高値を示した。また,全体的に行事食の実施についてみてみると,行事食を食べた経験および作った経験は現在よりも過去の方がポイントは高かった。しかし,将来への行事食の継承傾向は強く,行事食への関心がみられると推察された。以上のことから,日本の伝統を失わないためにも行事食を伝えていく自覚とそれを行動に移す必要性が示唆された。(著者抄録)