抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ピラン環は天然物中に広く存在する複素環系であり,ピラン環を含有する化合物も多数合成されている。本レビューは,2H-ピラン-2-オン環系を遊離した形で含有する化合物に関する報告をまとめたものであり,クマリン類やクロモン類のような縮環した2H-ピラン-2-オン類には触れなかった。本報では,薬学的に重要な天然の2-ピラノン類(植物起源のブファジエノリド類,動物起源のブファジエノリド類,スチリル-2-ピラノン類,4-ヒドロキシピラン-2-オン類,6-アルキル/アリール-ピラン-2-オン類,6-アルケニル-ピラン-2-オン類,6-位にカルボキシル基を含有するピラン-2-オン類および特異なピラン-2-オン類),2-ピラノン類の合成(縮合環化反応による合成,Wittig反応による合成,α,β-不飽和エノンからの合成,有機ケイ素化合物からの合成,(Z)-2-エン-4-イン酸からの合成およびグルタコン酸の環化による合成),ならびに2-ピラノン類の反応(求電子付加および置換反応,求核反応,還元,光化学反応,環状付加反応およびその他の反応)について述べた。