抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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コイ科魚Procypris rabaudiは,中国Yangtze川上流域に特有であった。7種の蛋白質性餌料の消化力を調べるために,腸と肝膵臓から消化酵素を抽出した。P.rabaudiに対する魚粉,大豆粉,菜種粉,綿実かす,エクストルード処理した大豆粉,エクストルード処理した菜種粉,エクストルード処理した綿実かすの乾燥物と粗蛋白質の見かけの消化性をin vitroで測定した。0~4時間の酵素性分解によって7種の蛋白質から生成したアミノ酸をニンヒドリン法で測定した。7種の蛋白質餌料に対して時間に対するアミノ酸の回帰式を得て,アミノ酸生成速度を測定した。その結果,(1)魚粉の乾燥物,粗蛋白質および酵素性分解速度は,大豆粉と菜種粉または綿実かすよりも高く,菜種粉と綿実かすの消化性は最低であった。魚粉,大豆粉,菜種粉および綿実かす乾燥物の消化性はそれぞれ47.95%,40.46%,28.16%および16.74%であり,またアミノ酸の酵素性分解速度はそれぞれ21.800mgh(-1),17.233mgh(-1),13.033mgh(-1)および14.100mgh(-1)であった。(2)エクストルード処理した大豆粉,菜種粉および綿実かすにくらべて,エクストルード処理した菜種粉とエクストルード処理した綿実かすの乾燥物と粗蛋白質の消化性および酵素性分解速度は有意に高かった。エクストルード処理していない菜種粉にくらべて,エクストルード処理した綿実かすの乾燥物と蛋白質のin vitro消化性は,腸で6.25%と10.53%,肝膵臓で8.43%と8.15%増加し,またエクストルード処理した菜種粉の乾燥物と蛋白質のin vitro消化性は,腸で9.30%と7.72%,肝膵臓で7.99%と11.20%増加した。エクストルード処理していないそれぞれの餌料にくらべて,エクストルード処理した綿実かすとエクストルード処理した菜種粉の酵素性分解によるアミノ酸の生成速度は,それぞれ10.74%と16.08%増加した。しかし,エクストルード処理した大豆粉の消化性は,有意に低下した。結論として,P.rabaudiは7種の試験餌料を良く消化した。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST