抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2004年10月20日に台風23号の暴風により,富山県西部の森林を中心に大規模な風倒害が発生した。そこで,氷見市北部のスギ林に74箇所の調査プロットを設けて,本数被害率と林況および地形要因との関係について重回帰分析を用いて検討した。林況要因には立木本数,蓄積,平均胸高直径,平均形状比を取り上げ,これらを各調査プロットにおいて測定した。地形要因には標高,斜面方位,開空度,斜面傾斜角,横断面曲率,縦断面曲率,土壌湿潤度などをとりあげ,これらをすべて数値標高モデル(DEM)から読み取った。ステップワイズ法による重回帰分析の結果,被害率の調査プロットによる変動は,斜面方位,平均形状比,横断面曲率,開空度,土壌湿潤度および標高の6要因によって62%が説明された。斜面方位の偏相関係数は最も大きく,その次が平均形状比であった。本数被害率は風上側に位置する東向き斜面で最も高く,平均形状比が大きくなるのに伴っても増加する傾向が認められた。(著者抄録)