振袖の着装イメージに関与する色彩要因の検討

神谷綾子; 石原久代

文献

J-GLOBAL ID：200902243849771096 整理番号：09A0028654

振袖の着装イメージに関与する色彩要因の検討

Color Factors Relating to the Image of Wearing of Furisode (Long sleeved Kimono)

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資料名：
巻： 49 号： 12 ページ： 871-880 発行年： 2008年12月25日
JST資料番号： G0575A ISSN： 0037-2072 CODEN： SESKB9 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

未婚女性の正装である振袖をとりあげ,着装イメージに関与する色彩要因の検討を行った。若い女性を被験者として,和装及び振袖のアンケート調査を行った。CGを用いて振袖の色彩変換を行った着装画像を用いてSD法による着装イメージに関与する色柄の影響を検討した。アンケートの結果,和服の認知度は自分の着装機会がある服種と結びつく結果であった。和服の審美的要因はきものと帯の色柄があげられ,着装者の要因は洋服と共通のスタイル要因とともに和服特有のスタイル要因も挙げられた。振袖の着装イメージに関与するきものの色彩および柄要因の官能検査の結果から,柄よりも色彩の影響の方が大きいことがわかった。色彩要因に限定した官能量の結果,アンケートでの嗜好色とは異なる結果であった。因子分析の結果,固有値1.0以上で「活動・力量性の因子」と「評価性の因子」の2因子が抽出され,きものの色彩の関与が認められた。全イメージできものの色の影響が最も大きく,次いで帯の色が関与し,帯揚げ,帯締めの色そのものはほとんど影響しないことが明らかとなった。

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