抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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職場や自宅において,インスタントメッセンジングツールによるコミュニケーションが広く行われるようなったが,このコミュニケーションでは,“何か他の作業をしながら,会話もする(multi-tasking communication)”ことが一般的である。そのため,他ユーザへの話しかけが,意図せず相手の作業を妨害することが懸念される。そこで,本研究では,円滑な会話開始支援を目的とし,アプリケーション切換による作業の切れ目に着目したユーザの割込み拒否度推定を行い,会話パートナへのアバタの姿勢・動作による状態表出機能と,視線制御によるアンビエントな話しかけ代行機能をもった,Acceptable Dialog Start Supporting(ADSS)エージェントの開発を行った。ADSSエージェントは,ユーザから会話開始要求を受けると,対象ユーザへ共同注視と視線交差の2種類の要求アピールを行うことで,会話開始要求に対する気づきを促し,対象ユーザからの話しかけによる円滑な会話開始を実現する。実験により,エージェントの視線制御による要求アピールがアンビエントな話しかけ実現に有効であることを確認し,より作業中のユーザを阻害しない円滑な会話開始の実現可能性を示した。(著者抄録)