抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
土壌中に高濃度で存在するCO
2は水質形成や風化作用に寄与する因子の一つであるが,濃度測定のために土壌深層の空気を採取する簡易な手法が存在しなかった。そこで,複数の深度において土壌空気の採取と地温の測定を同時に行うことができる測器を,市販の安価な部材を用いて製作した。本測器を最大で5mに達する厚い土層をもつ源流域斜面に適用した結果,地温は典型的な季節変化を示したが,CO
2濃度については夏季に地表面付近でピークに達し,秋から冬にかけてピーク深度が下方へ移動する現象が観測された。本測器を用いることで,土壌深層における特徴的なCO
2動態とそれが地下水の水質や基岩の風化に及ぼす影響についての解明が進むことが期待される。(著者抄録)